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青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】全22体

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

青森ねぶた祭り2019年の作品紹介

大型ねぶた全22体が勢ぞろい!

ねぶたの全作品の画像一覧を紹介します。

1.写真
2.作品名(題名)
3.団体名
4.製作者
5.ねぶた説明

上のような順番で2019年のねぶた作品を全て紹介していきます!

写真を見て今年の青森ねぶた祭りを一層楽しみましょう。

関連情報:青森ねぶた駐車場に困りたくないなら

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青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

2019年の青森ねぶたの作品を全て紹介します。
紹介している順番は順位などに一切関係がありません。

では画像一覧を見てきいきましょう。

青森ねぶた祭り2019年作品(1)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):朝比奈三郎と閻魔
団体名:県庁ねぶた実行委員会
製作者:大白我鴻

ねぶた説明・解説

朝比奈義秀は鎌倉時代初期の武士。和田義盛の三男で、朝比奈三郎と称した。名字は安房国朝夷郡に由来する。

建暦三年(1213年)の和田合戦では一族と共に奮戦し、その剛勇無双ぶりは神のごとく、朝比奈三郎と戦って死を免れるものはないといわれるほどであった。

このねぶたは、地獄へ送る人々を求めて六道の辻に出ていた閻魔大王が、偶然出くわした朝比奈三郎を地獄へ落とそうとする場面であり、一心不乱に責める閻魔大王と威風堂々たる朝比奈三郎を描いたものである。

青森ねぶた祭り2019年作品(2)

 

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):竜飛の黒神 男鹿の赤神
団体名:日本通運ねぶた実行委員会
製作者:林広海

ねぶた説明・解説
昔々、青森県の竜飛というところに黒神という神様が住んでいました。また、秋田県の男鹿半島というところに赤神という神様も住んでいました。黒神は筋骨隆々としてその風貌も荒々しかったが、一方、赤神は笛の名手であり、性格も心優しかった。二人の神様は十和田湖というところのほとりに住むとても美しい女神を自分の妻にしようと争います。黒神は竜を飛ばし赤神に襲いかかります。赤神は、数知れぬ鹿を繰り出し野山を埋めて黒神を迎えます。竜は口から火を吹いて鹿を追い払い、鹿は鋭い角で竜に立ち向かいます。どちらの神も決してあきらめず、なかなか決着がつきません。その時、この戦いをひと目見ようと各地から八百万(やおろず)の神々が、津軽の岩木山に集まりました。頂上を挟んで黒神派は右側、赤神派は左側へと陣取ったとき、黒神を支持する方が多かったために、その重みで岩木山の右肩が低くなったと言われています。やがて、黒神が勝利し、赤神は傷つき、その血で大地を染めて紅葉に変えながら、男鹿へ逃げ帰って行きました。ところが女神は負けた赤神に同情し、赤神を追って行ってしまいました。戦いには勝ったものの女神を失った黒神は、悲しみのあまりため息をつきました。その大きなため息によって地が裂け、津軽海峡ができたと言われています。

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青森ねぶた祭り2019年作品(3)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):「舎利」韋駄天と足疾鬼
団体名:青森県板金工業組合
製作者:北村蓮明

ねぶた説明・解説
京都の東山山麓に泉涌寺というお寺があり、そこにはお釈迦さまの牙舎利(歯)が安置されている。経文や説法をされたお口に近い歯ということで特にありがたく尊い舎利である。出雲国から来た僧が、やっとのことで牙舎利を拝めることになり、韋駄天を従えた仏舎利を前に、心静かに拝んでいると、いつのまにか、そばで涙を流している男がいた。急に空がまっ黒になり、雷光が走りだし、その男は鬼に姿を変えると「我こそはその昔、お釈迦さまの骨を盗んで逃げた足疾鬼じゃ」と叫び、牙舎利をかかえ、虚空へ逃げ去ってしまったのである。増長天の弟子に足の速い韋駄天がおり、地の果てまで足疾鬼を追いつめ、こらしめて牙舎利を取り返してから、何千年もたつのにまた現れたのである。僧と寺男たちの祈りにより、韋駄天像が動き出し、すぐに後を追い始めると、天上界へと逃げる足疾鬼だったが、法力にはかなわず、ついに元の人間界へけ落とされてしまう。散々ふみつけられ、泣く泣く舎利を返したのである。僧たちが気がつくと、韋駄天は元の像の姿に戻っていたという。足疾鬼の気もちが正しい道に向かうよう祈り、僧は故郷へ帰って行った。

青森ねぶた祭り2019年作品(4)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):十和田湖伝説「南祖坊と八之太郎」
団体名:東北電力ねぶた愛好会
製作者:京野和鴻

ねぶた説明・解説
その昔、三戸郡斗賀村(現南部町)で生をうけた南祖坊(なんそぼう)は、才知に優れた天童で、齢十八で故郷を離れ、なだたる霊山で修行を重ねた名僧である。修行で熊野の地を訪れた折「この世で最も美しい山と湖をそなたに授けよう。鉄のわらじの緒が切れたところがその地じゃ」との熊野権現のご神託をうけた。熊野を離れ修行を重ねる南祖坊が十和田山の頂きに辿り着いた時、ついにわらじの緒が切れた。すると、湖の主「八之太郎」が現れ、九頭竜に化身し南祖坊に戦いを挑んできた。雷鳴が轟き天地揺るがす戦いが七日七夜繰り広げられるも勝敗は決せず、南祖坊はとうとう仏様の力を借りて法華経を頭上に掲げると、経文一字一字が矢となって八之太郎に突き刺さり、ついに八之太郎を倒した。令和の御代最初の出陣は、青森県ゆかりの「南祖坊」と「十和田湖」に題材を求め、時代が変わっても地域とともに歩み「東北の繁栄と発展に貢献する」という、創立以来の理念を確実に継承していく覚悟と決意を込めております。

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青森ねぶた祭り2019年作品(5)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):龍飛崎「義経幻視行」
団体名:サンロード青森
製作者:千葉作龍

ねぶた説明・解説
源義経は、兄頼朝に追われ京から吉野、そして北陸加賀を経へて奥州平泉の藤原秀衡の基へと落のびる。その後、頼朝の奥州攻めにより平泉で最期を遂げた。しかし、実は新天地・蝦夷を目指し逃げのびたのだという。そして、苦難の末竜飛崎に辿り着くも、強風荒れ狂う海に行く手を阻ばまれ渡ることができない。その時白髪の翁が現われ、三頭の龍馬を与えられ無事海峡を渡ることができたという。(このねぶたの場面)  白髪の翁は、義経の守護仏・観世音菩薩の化身であった。その後、蝦夷から大陸に渡り、成吉思汗となりモンゴル帝国を築ずいたとも伝えられている。

青森ねぶた祭り2019年作品(6)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):土蜘蛛
団体名:ねぶた愛好会
製作者:諏訪慎

ねぶた説明・解説
源頼光が病で床に伏していたところ、突然、身の丈七尺あまりの怪僧が現れ、縄を放って頼光を絡めとろうとした。頼光が病床にもかかわらず名刀「膝丸」で斬りつけると、僧は蜘蛛の糸を投げつけ、逃げ去った。 翌日、頼光が四天王に命じて僧の血痕を追うと、古塚にたどり着き、中から全長四尺の巨大な蜘蛛が姿を見せ、糸を繰り出し抵抗するが斬り伏せられてしまう。蜘蛛の腹からは、無数の髑髏が出てきた。頼光の病はその後すぐに回復し、土蜘蛛を討った膝丸は、以後「蜘蛛切り」と呼ばれるようになった。

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青森ねぶた祭り2019年作品(7)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):紀朝雄の一首 千方を誅す
団体名:青森菱友会
製作者:竹浪比呂央

ねぶた説明・解説
草も木も我が大君おおきみの國なればいづくか鬼の 棲すみかなるべき
天智天皇の御代の伝説である。藤原千方という豪族がいた。彼は、金鬼・風鬼・水鬼・隠形鬼という四鬼を意のままに操ることができた。
堅固な体で矢をも通さない金鬼。大風を吹かせ敵城を吹き破る風鬼。洪水を起こし陸地で敵を溺れさせる水鬼。その姿を隠し突然敵に襲いかかる隠形鬼。四鬼の術はいずれも人の力では防ぎようがなく、千方の領する伊勢・伊賀両国の王化は難航を極めた。こうした事態を受けて、天皇より千方討伐を命じられたのが、紀朝雄という人物である。朝雄はかの地に赴くと、冒頭の和歌を一首詠み、鬼たちに向けて送った。「草も木もすべてこの国のものは天皇が治めているのだ。鬼の居場所などどこにあろうか。」この歌を受けた四鬼は術を奪われ一目散に逃げ去った。そして勢力を失った千方を、朝雄は見事討ち果たしたのである。  新天皇陛下の御即位を奉祝し、新時代「令和」のこの国の安寧と繁栄を祈り願うものである。

青森ねぶた祭り2019年作品(8)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):治平天成の願 浪岡北畠 油川奥瀬
団体名:公益社団法人 青森青年会議所
製作者:立田龍宝

ねぶた説明・解説
善知鳥村と呼ばれていた頃の青森。浪岡北畠氏の先祖である北畠親房は村上源氏の流れを汲む名家の生まれで、後醍醐天皇から厚く信任された。また親房ちかふさの子顕家は陸奥鎮守府将軍という高い位に就き、のちに宮城県の多賀城にて陸奥国を治めた。
その後、顕家の子顕成が陸奥の南部氏を頼って北に向かい、浪岡に入部し浪岡御所を構えると、外ヶ浜、西海岸において北畠氏は大きな影響力を持った。北畠氏は油川の熊野くまの十二所じゅうにしょ権現の再興にも関わり、地域の信仰の中心地を設けた。その油川は交易船が出入りする商港であり、「家数やかず千軒、外ヶ濱一の大邑たいゆう」と呼ばれ、陸奥湾に広がる海上交通の中心地となった。また陸上交通に於いても羽州街道、松前街道、善知鳥村を経て、南部領に向かう三本の街道が集まる要であった。そのような油川を治めていたのが、南部藩の家臣 奥瀬善九郎である。奥瀬氏は南部高信より油川城の城主に任命され、北畠氏と共に浪岡油川を発展させたのである。
ねぶたは、密教法具を握りしめる浪岡の北畠氏と、陸奥湾を巡る交易船に乗った油川の奥瀬氏が、郷土青森の繁栄という同じ夢に向かって活躍している姿である。二人の視線の先には、平和と繁栄の象徴である神々しい龍が輝いている。新たな元号が制定された本年が、浪岡北畠氏と油川奥瀬氏が青森を繁栄へと導いた熱き想いを継ぎ、近郷近在の善男善女で賑わっていた中世の頃の美しさを陸奥湾に写し、自らの意思で以て郷土を愛する行動を興す時代となることを切に願っている。

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青森ねぶた祭り2019年作品(9)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):羅城門
団体名:に組・東芝
製作者:北村隆

ねぶた説明・解説
羅城門とは、京の都の南端(現在の東寺の近く)にあった門である。
都において南に面する大内裏の外郭十二門のうち最も重要な門で朱雀門と言われていた。ある時、源頼光が四天王の渡辺綱と坂田金時、碓井貞光、卜部季武と飲んでいた時、羅城門に出没する鬼の話になった。
飲んでいる故に皆大胆になり、一人ずつ羅城門へ行って肝試しをすることとなった。一人ずつ行ってきて、渡辺綱の番になった時。羅城門に行って証拠の立て札を立て、帰ろうとした時のこと。
綱は不意に兜を何者かに掴まれた。身の危険を感じ、刀を抜き斬りかかる。相手が逃げていくと、そこには兜を掴んだままの鬼の腕が残されていたという。渡辺綱の武勇伝として伝えられている。

青森ねぶた祭り2019年作品(10)

ヤマト運輸ねぶた実行委員会

作品名(題名):菅原伝授手習鑑 車引
団体名:ヤマト運輸ねぶた実行委員会
製作者:北村隆

ねぶた説明・解説
平安時代 醍醐天皇の頃、左大臣と右大臣はとても仲が悪かった。ある時三つ子の男の子が生まれた。当時三つ子は珍しく縁起が良いと菅丞相(菅原道真)は松王丸、梅王丸、桜丸と名付ける。やがて成長し、松王丸は藤原時平ときひらへ、梅王丸、桜丸は斎とき世よ親王の元へ奉公する。
左大臣の藤原時平は右大臣の位にあった菅丞相を陥としいれようと画策か。のちに菅原道真は謀反の罪をきせられ太宰府へ流刑となる。これが事件の発端である。
時は流れ、吉田神社の近く。梅王丸と桜丸は偶然、左大臣藤原時平が吉田神社へ参詣するとの噂を聞く。これを聞いた二人は今こそ時平に返報できる機会と思い時平の牛車を襲う。だが、時平の牛飼である松王丸に阻はばまれる。互いに牛車をやるやらぬと引き合う内に牛車は大破し中から時平が姿を見せた。
梅王丸と桜丸は襲いかかろうとするが「やあ、時平に向かい推参なり」とくわっと睨んだその眼力に二人は動けなくなる。その様子を見ていた松王丸は成敗しようとするが、時平は境内を汚すことを許さず、また松王丸の忠義に愛めでて二人の無礼をなかったことにする。場面は梅王丸、桜丸が時平と松王丸に対峙する姿である。

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青森ねぶた祭り2019年作品(11)

ヤマト運輸ねぶた実行委員会

作品名(題名):一角仙人と龍神
団体名:パナソニックねぶた会
製作者:北村蓮明

ねぶた説明・解説
昔々、天竺のハラナ国に額に一本の角を持つ男がいた。幼い頃より人々に一角と呼ばれ、鹿の胎内から生まれたと噂されていた。やがて仙境にこもり、修行の末にすさまじい神通力を持つ仙人となり、皆から恐れられていた。
ある時、雨を司る龍神と争った一角仙人にんは、神通力で龍神たちを岩屋の中に封じ込めてしまった。そのためハラナ国こくは数ヵ月にわたり一滴の雨も降らず、大干ばつになってしまった。
憂慮した国王は一計を案じ、旋陀夫人という絶世の美女を仙人のもとに送り込む。果たして夫人の色香に迷った仙人は、夫人の酒杯を受けて酔い、一緒に舞を舞っているうちに眠りこけてしまう。やがて大地が激しく地鳴りを始め、岩屋は砕け散り、龍神たちが一斉に踊り出て仙人を追い立てるが、神通力を失った仙人は、ついに大地に伏してしまった。
龍神たちは、天地四方に飛び散って行き、国中に恵みの雨を降らせたという。

青森ねぶた祭り2019年作品(12)

ヤマト運輸ねぶた実行委員会

作品名(題名):北の守護神「玄武と毘沙門天」
団体名:青森自衛隊ねぶた協賛会
製作者:有賀義弘

ねぶた説明・解説
毘沙門天は仏教で護法神として、四天王の一尊として数えられる。独尊では、毘沙門天、四天王としては多聞天とも呼ばれ北の方角をつかさどる守護神である。また、福や財をもたらす神としても信仰され、七福神の一人とされてきた。
玄武は、中国の伝説上の神獣で四神の一柱として北の方角を守護する。一般的に亀の体に蛇が巻き付いた姿、或いは尾が蛇になっている亀の姿で描かれる。その姿から厳しい状況の中に、強い安定感を生み出し運気を切り開くといわれる。
このねぶたは、毘沙門天と玄武がともに北を守護する姿をあらわしており、困難な状況下にも負けずに北を守る青森駐屯地の隊員の姿を重ね合わせたものである。

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青森ねぶた祭り2019年作品(13)

ヤマト運輸ねぶた実行委員会

作品名(題名):安穏無事 火消し纏
団体名:消防第二分団ねぶた会・アサヒビール
製作者:立田龍宝

ねぶた説明・解説

平成の時代が幕を閉じ、新たな元号「令和」とともに新たな時代が始まった。平成は地震・豪雨など甚大な被害が多く、尊い命が奪われた。
消防団は地域に根差した組織で、江戸時代には「町火消し」といわれ庶民の安全を守り 火災が発生すると粋な男たちが駆け付け、消火作業に当たった。
そこでは纏を振る男伊達な姿、鳶口や刺又を持ち、延焼を防ぐために家屋を壊し庶民の安穏無事を守ったのである。
今年度消防第二分団ねぶた会・アサヒビールはねぶた出陣七〇回目を迎え、これからも地域の安全を守ると共に、青森ねぶた祭の継承と更なる発展に貢献し、令和の時代が安穏無事であることの願いを込めたねぶたである。

青森ねぶた祭り2019年作品(14)

ヤマト運輸ねぶた実行委員会

作品名(題名):坂上田村麻呂「ねぶた伝説」
団体名:日立連合ねぶた委員会
製作者:北村蓮明

ねぶた説明・解説
今から約千二百年前。東北には蝦夷と呼ばれた縄文文化の流れを汲む部族があった。時の朝廷 桓武天皇は、東北、陸奥地方をも支配下に置こうと、何度も軍を送るがことごとく敗れ、最後の切札として、武官である坂上田村麿を送ることにした。
坂上田村麿は、防具や鎧を強化するなど軍制を改革し、岩手胆沢地方を平定させ、いよいよ津軽青森へと入り、最も手強い大丈丸を追いつめ成敗した。
次に八甲田山中へ立てこもる女首領の阿屋須と、弟で副首領の屯慶を、原生林深く攻め入るが、本陣がわからず、逆に毒矢を射られて苦戦を強いられた。
そこで坂上田村麿は考え、茅かやで大きな人形を作らせ、あわせて笛、太鼓、鉦をたたき囃し立てた。何事かと珍しさに現れた者たちに、阿屋須と屯慶の居所を聞き出し、大灯籠を用いて討ったのである。
ねぶたは、大灯籠の原型「茅人形」を用いて、屯慶と相対する場面、今日に伝わる「青森ねぶた」の原型「ねぶた伝説」のはじまりとされる。さらなる郷土の発展を願う。

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青森ねぶた祭り2019年作品(15)

ヤマト運輸ねぶた実行委員会

作品名(題名):奉祝の舞 廣田神社 津軽神楽
団体名:青森市役所ねぶた実行委員会
製作者:京野和鴻

ねぶた説明・解説
津軽地方一円の各神社では、一年で最も重要な神事である例大祭に「津軽神楽」を奉納している。その起源は、津軽藩四代藩主津軽信政公が亡くなられた際、神職が江戸や京都で神楽の研鑽を積み、信政公が祀られた高照神社(弘前市)に奉納したことが始まりとされ、社家である神職しか奏楽することができない神楽である。
九九六年に創建された「廣田神社」では、信政公に家老として重用され、青森御仮屋の二代目城代として、青森市のまちづくりに尽力した「進藤庄兵衛正次」が御祭神の一柱として祀られており、毎年六月には、国家の安寧と長久の平和を願って「津軽神楽」を奉納している。
このねぶたは、天皇陛下の御即位と新たな元号を祝い、新しい時代が災厄や困難に見舞われることのないよう厄を祓うため、天狗の面を被って猿田彦命に扮した神職が演目の1つである宝剣を舞い、五穀豊穣、無病息災をもたらす権現様を祀り、「津軽神楽」を奉納する場面を表したものである。

青森ねぶた祭り2019年作品(16)

私たちのねぶた自主製作実行委員会

作品名(題名):おらほの田んぼの水神さん
団体名:私たちのねぶた自主製作実行委員会
製作者:私たち一同

ねぶた説明・解説
春が来て、雪が解けて、滔滔とうとうと流れる青森の水。
時には氾濫したり、イタズラもするが、田んぼに注がれると、秋には、稲穂を稔らせ、恵を与えてくれる。
まるでイタズラ小僧のよう。
これは、田んぼに注がれる時の、水のようすを表現したねぶたです。

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青森ねぶた祭り2019年作品(17)

私たちのねぶた自主製作実行委員会

作品名(題名):天の岩戸
団体名:青森市PTA連合会
製作者:内山龍星

ねぶた説明・解説
天照大神が弟・須佐之男命の甚い粗暴に怒り、天岩戸に隠れ籠った為に世の中は天地暗黒となり、諸種の悪神が跳梁してしまった。
困り果てた八百万の神々は天安の河原に集まり祭りを行った。思金神が常世の長鳴鳥を鳴かせ、岩戸の前で神々に囃せて天宇受売命に乱舞させた。その騒ぎに天照大神が怪しんで岩戸を少し開けて外を覗いた時、大力の天手力男命が岩戸を引き開け大神を外へ招致した。すると再び、暗黒の世に太陽の光が戻ったという。
平成時代は大きな自然災害が多かったが、新元号(令和)になった今、平和な時代が過ごせるよう、扉を開け邁進して行きたいものである。

青森ねぶた祭り2019年作品(18)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):神武東征
団体名:あおもり市民ねぶた実行委員会
製作者:北村麻子

ねぶた説明・解説
日本の初代天皇である神武天皇(カムヤマトイワレヒノミコト)は日本を統治する為、東を目指し日向の国(宮崎県)を発ちました。幾多の戦いと苦難を乗り越えながら神武天皇の軍は東征を目指しました。
そして、ついに大和を治める豪族の宿敵長髄彦(ナガスネヒコ)との戦いが始まりました。長髄彦の軍は要害の地にたてこもり、なかなか打ち破る事ができませんでした。  要害の地にたてこもった長髄彦の軍に対し、神武天皇は弓を持って小高い丘の上から全軍を指揮していました。その時、辺りが急に真っ暗になり黒雲の中から燦然と輝く金色の1羽の大きなトビがあらわれました。光がさしたかと思うと、トビは神武天皇が持つ弓の上端に飛来して止まり、その体からせりかがやく金色のまばゆい稲光を発して敵軍の目をくらまして戦意を削いで勝利をもたらしたといわれます。神武天皇最大のクライマックスの場面をねぶたにしました。
その後、神武天皇は、大和を平定し、奈良県橿原で初代天皇として即位したとされます。今年は30年余り続いた「平成」が終わり、年号が新しく変わるこの年に、日本に生まれた者として自分の国の成り立ちをねぶたを通して、未来を担う多くの子供たちに知ってほしいという熱い思いで制作しました。

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青森ねぶた祭り2019年作品(19)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):浄焔 日本武尊
団体名:JRねぶた実行プロジェクト
製作者:竹浪比呂央

ねぶた説明・解説
大和朝廷が勢力を拡大していた五、六世紀。反乱を起こした蝦夷平定の勅命を受け、勇壮な戦いを繰り広げたのが日本武尊である。景行天皇の皇子として生まれた日本武尊は幼い頃より武勇に優れ、十六歳で初陣し、西国の熊襲を平定、次いで出雲へ赴き出雲建を討ち、大和へ帰還するも、程なくして今度は東国平定の命を受ける。
出立した日本武尊はまず伊勢神宮を拝し、ここで神宮に仕える叔母の倭姫命より、天叢雲剣と火打石を授かる。そして東へと進むが、相模に入ったところで土賊の長に欺かれ、野原で火攻めにされてしまう。烈しい風が起こり、煙が立ちこめる。窮地に陥った日本武尊であったが、伊勢で授かった天叢雲剣を抜き草木を薙なぎ払うと、火は静まり難を脱することができたのであった。渦巻く火焔、災いを払う浄焔を背に、勇ましく剣を振る日本

青森ねぶた祭り2019年作品(20)

私たちのねぶた自主製作実行委員会

作品名(題名):船の草摺引
団体名:青森山田学園
製作者:北村隆

ねぶた説明・解説
「曽我物語」から始まる和田酒盛の物語である。朝比奈あ三郎と曽我五郎時宗の力比べの場面は有名である。荒馬に乗って大力の曽我五郎時宗、同じく大力の朝比奈三郎。
大磯宿・七里ヶ浜の場面。兄、曽我十郎祐成が高官たちになぶられていると聞いて助けに行こうとする。身体には碇綱が巻かれている。後見人の朝比奈三郎は短気を起こさぬよう引き止め鎧の草摺を引くものの時宗は一向に動く様子がない。
大力の朝比奈が更に時宗の草摺を引くと、ついに船は壊れ、草摺は切れて朝比奈は後ろへ倒れてしまったという。

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青森ねぶた祭り2019年作品(21)

私たちのねぶた自主製作実行委員会

作品名(題名):瓊瓊杵尊と木花咲耶姫
団体名:NTTグループねぶた
製作者:北村春一

ねぶた説明・解説
瓊瓊杵尊には、天照大神より三種の神器と稲穂を授かり「稲を育てこの国を繁栄させるように」と託され、高天原(天界)から葦原中国(地上)へ降り立った。これを「天孫降臨」という。
日向の高千穂に降臨した瓊瓊杵尊は、笠沙岬で木花咲耶姫と出逢い妻にした。木花咲耶姫は花のように美しく儚さを象徴しているが、火中出産の説話から母親としてのたくましさも併せ持つ女神である。
生まれた三人の子の名を火照命、火須勢理命、火遠理命といい、その中の火遠理命は、後に日本の初代天皇となる神武天皇の祖父にあたる。
瓊瓊杵尊には、五穀豊穣・国家安泰・家内安全など、木花咲耶姫には、繁栄・安産・子育てなどのご利益があり、全国各地の神社、富士山の守り神としても祀まつられている。
ねぶたは、未来の平和や繁栄を祈願し、夫婦神と三柱の子が新たな時代の始まりを祝う姿を表している。

青森ねぶた祭り2019年作品(22)

青森ねぶた祭り2019年作品紹介・画像一覧【写真】

作品名(題名):大森彦七と千早姫
団体名:マルハニチロ侫武多会
製作者:手塚茂樹

ねぶた説明・解説
南北朝時代。湊川の戦いで南朝側の名将 楠木正成を討ち取った大森彦七は、その後、自分の領地である四国、伊予(現在の愛媛県)に戻っていた。
ある日、彦七は自らが能を舞うため、仲間の侍らと共に寺の能舞台へ向うが、その道中、舞台鑑賞を望む娘と出会い同行を許す。
だが、この娘の正体は楠木家の宝剣『菊水』を取り戻し、父の仇を討つため近づいてきた正成の娘、千早姫であった。
増水した川にさしかかり、彦七は娘を背負って渡るが、途中で背後から鬼女の面を被り恐ろしい鬼へと姿を変えた千早姫が襲いかかって来た。
争いの中で正体を見破った彦七は、千早姫から誤解を受けている事を知り、真実を語る。楠木の本陣に攻め入ると、既に正成は切腹直前であったが、武士の礼を尽くして最期を見届け感謝された事、そこに残された刀を宝剣と知らず携たずさえていた事を明かしたのである。
全てを理解し、涙を流して彦七のもとを去る千早姫。その腕には宝剣『菊水』がしっかりと抱かれていた。 「新 歌舞伎十八番 大森彦七」の一場面である。
父を想う娘。娘の気持ちに応えた武将。
現代に薄れつつある「思いやる心」を見つめ直し、新時代『令和』に大いなる和の心を重んずる『大和国 日本』を再確認したい。

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青森ねぶたの作品・画像一覧【写真】まとめ2019年版

以上が2019年の青森ねぶた全22体となります。

今年のねぶた祭りは例年以上に熱く、どの団体も力を入れて作品を完成させました。

2019年は令和となり、平成や新元号にちなんだねぶたのエピソードもありましたね。

ねぶた祭りに見にこられる方、行けないけれど画像や写真だけでも見たい方に楽しんでいただけたら幸いです。

関連情報:青森ねぶた駐車場に困りたくないなら