M1グランプリ2019の審査員に昨年同様に上沼恵美子さんが選ばれました。
暴言騒動から審査員を引退すると発言した上沼恵美子さんが、審査員席に座ると決めた理由は一体!?
スーマラ武智さんととろサーモン久保田さんの騒動のおさらいと共に見ていきましょう。
M1グランプリ2019の審査員に上沼恵美子!
上沼恵美子さんが2019年のM1グランプリの審査員に正式に決まりました。
これで上沼恵美子さんは2年連続7回目のM1グランプリの審査員。
2019年のM1グランプリの審査員を上沼恵美子さんは辞退すると思われていましたが、蓋を開けてみると今年も審査員席に座るようですね。
上沼恵美子さんがM1グランプリで初めて審査員を務めたのは2008年大会でした。
この年、上沼恵美子さんは島田紳助さんに審査員を頼まれ、義理もあり引き受けたそうです。(優勝者はサンドウィッチマン)
それから2018年まで6回の審査員を務めてきた上沼恵美子さんでしたが2018年、彼女の審査を痛烈批判する出場者が出てしまいます。
M1審査員の上沼恵美子への暴言騒動
上沼恵美子さんがM1グランプリの審査員を降りる降りないの議論が生まれたのは2018年のM1終了直後の打ち上げでの発言が原因でした。
12月2日のM1放送終了後、スーパーマラドーナの武智さんや和牛の水田さん、かまいたちの濱家さん、トムブラウンのみちおさんなどM1決勝進出コンビは居酒屋で打ち上げを行いました。
お酒が入ってきた頃に、打ち上げに参加していた前回王者のとろサーモン久保田さんがM1の審査に対する不満をインスタライブで配信したのです。
とろサーモン久保田の発言
スーパーマラドーナ武智の発言
以上の発言で翌日大炎上してしまいました。
そして当然ながらこれはM1グランプリで審査員を務めた上沼恵美子さんの耳にも届きます。
上沼恵美子がM1グランプリ審査員を引退宣言
上沼恵美子さんは2018年の騒動を受けてか、M1グランプリの審査員を引退する事を明言していました。
スーパーマラドーナ武智さんやとろサーモン久保田さんからの批判だけでなく、彼女の審査には視聴者からも疑問の声が挙がっていました。
上沼恵美子さんと言えばお笑いコンビのミキが大好きで、彼らに対する審査は決まって高得点。
しかし好きじゃないコンビには得点が低いだけでなく「好きじゃない」と自身の好みを交えた厳しい評価を下してきました。
こういった審査に対して視聴者からは「自分が好きな芸人を贔屓するのは審査としてフェアじゃない」「審査員として機能していない」という声が挙がっていたのです。
こういった声や2018年の武智さんと久保田さんの騒動を受けて、上沼恵美子さんは12月3日のラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」で引退宣言をしています。
私みたいな、こんな年寄りがね、ポンっと座って偉そうにしている場合ではないんですよ。だからもう、私は引退します。審査員は引退しますけど。むしろ出たいですね。
しかし2019年も上沼恵美子さんはM1グランプリの審査員として登場することとなりました。
M1グランプリ2019の審査員を上沼恵美子が引き受けた理由
一度はM1グランプリの審査員を引退する意向を示した上沼恵美子さんでしたが、2019年のM1では審査員席に座ることとなりました。
上沼恵美子さんが2019年のM1グランプリで審査員を断らずに引き受けた理由を考察しました。
2019年11月8日に上沼恵美子さんの「快傑えみちゃんねる」にゲスト出演した松本人志さんはM1グランプリ2019の審査員について次のように語っています。
松本:本当に上沼さん(審査員を)辞めたら、僕も辞めますからね!
上沼:それは脅迫ですね!
松本:そうです。脅迫というか、圧力、パワハラといってもいい。僕は自分より先輩で尊敬する人がいないと…僕が上に立つものではないですし。
上沼恵美子さんが審査員として必要であることを最も訴えているのが松本人志さん。
上沼恵美子がM1グランプリ2019の審査員を引き受けた理由
2018年の暴言騒動後の「ワイドショー」出演時には久保田さんと武智さんについてもコメント。
やっぱり彼らは何より勉強不足ですよね。上沼さんという人がどれだけの人か、本当にわかっていない。あの人の功績を考えたら…
上沼恵美子さんがこれまでお笑い界にどれだけ貢献し、礎を築いてきたのかを知っていたら「批判できるわけがない」というのです。
お笑い界における「上沼恵美子」という女性の立ち位置を再度確認したうえで、本人も呼ばれるうちはM1の審査をすることが責任であると考えたのでしょう。
また、M1グランプリ2019で審査員を引き受けた理由はとろサーモン久保田さんとスーマラ武智さんの事も考えてのことではないかと思われます。
上沼恵美子さんは暴言騒動後にテレビで2人について次のようにコメントしていました。
お酒を飲んでくだをまくことなんてのはよくあることですから。だからね、天下取ったらいいんですよ。頑張って、日本一の漫才師になってほしいと思います。
引用元:Business Journal
批判されたにもかかわらず励ましのエールを送ったのです。
もし上沼恵美子さんが2019年のM1グランプリで審査員を辞退していたら、久保田さんと武智さんは責任を感じることは間違いありません。
世間も暴言騒動の2人のせいで上沼恵美子さんが審査員を降りたと思うでしょう。
以上の事を考慮したうえで2019年も引き続きM1の審査員を引きうけたのでしょう。
さらに、2018年の件で上沼恵美子さんが審査員を辞退してしまったらM1グランプリの他の審査員も委縮することは目に見えています。
「自分の審査が審査されている」
上沼恵美子さんが審査員を降りると「批判されない審査」に終始しなければいけない雰囲気が出来上がってしまいます。
視聴者や出場者に寄せた審査をすることは悪いことではないですが、お笑いの質が落ちると松本人志さんが話していました。
誰もが「やりたくない」というM1グランプリの審査員。
これを引き受けられる人自体が少ないのも一つの理由でしょうね。
M1グランプリで上沼恵美子に酷評されたコンビ
2017年でも上沼恵美子さんの審査に対して反論した出場者がいました。それがマヂカルラブリー。
マヂカルラブリーは決勝に残った10組中最下位10位。
コメントを求められた上沼恵美子さんは次のように言いました。
一生懸命頑張ってる。頑張ってるのはわかるけど、好みではない。
よう決勝残ったなと思って。
と辛口コメント。
マヂカルラブリーは「本気でやってます!」と反論するも「本気でやってるっちゅうねん、こっちも!」と押さえ込まれます。
これに対し視聴者からは好みで審査すべきでないと批判する声も。
ただ、当のマヂカルラブリーは「来年は上沼さんを笑わせる1年にする!」「また上沼さんに漫才を見てもらいたい」とエネルギーに変えていました。
M1グランプリは出場者も審査員も本気だからこそ厳しい一言が今後の糧になり、またトラブルにもなる。
そんな本気の勝負の世界だから本気の笑いや感動が起こる大会なのですね。
・自分の感情だけで審査せんといてください。
・1点で人の一生変わるんで。
・お前だよ、一番、お前だよ!わかんだろ?右側のな。
・クソが!
・「私が好き〜」とか言い出したら(ガン:テーブルを蹴る)
・「私もう歳やから分からへん」とか知らんねん