メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスで二刀流として大活躍を魅せている大谷翔平選手。
2021年のシーズンではリーグMVPを獲得し、米野球界の話題をさらっている大谷翔平選手ですが、さらに新ルールまで生むことになりました!
メジャーリーグで生まれた『大谷ルール』とはどんなルールなのでしょうか?
大谷ルールの内容や海外の反応、日本で導入の可能性について調査しました!
大谷ルールとは?
大谷ルールとは、投手として試合に出場した選手が、降板した後もDH(指名打者)として試合に継続出場できるというものです。
二刀流として活躍する大谷翔平選手に特化したルールである事から、通称”大谷ルール”と呼ばれています。
2022年3月22日(日本時間23日)、米大リーグ機構(MLB)と選手会が大谷ルール導入に合意した事を、『ニューヨーク・ポスト』をはじめ複数の米メディアが報じました。
大谷ルールは、2022年シーズン中には適用される見込みだそうです。
大谷ルールによるメリット
大谷ルールの適用によって、投手を降板してもDHとして攻撃に参加できるようになります。
これまでであれば大谷翔平選手は投手として出場し、降板後も打席に立ち続けるには外野の守備につく必要がありました。
ですが外野などの守備につくのは負傷のリスクがあり、体に負担になります。
今後はそのような心配もなく、降板後は打撃に専念できるのです。
打席数もこれまでより増える事が見込まれる為、前シーズンで惜しくも逃したホームラン王獲得の可能性も高まります。
なぜ大谷ルールが導入された?
米国の野球人気低下を危惧するMLBが、野球人気回復の為に打ち出した策が”大谷ルール”です。
野球は米国の国民的スポーツですが、近年はバスケットボールやアメリカンフットボールが注目を集めていて、MLBは強い危機感を持っています。
大谷ルールの導入により今後、大谷翔平選手のような二刀流プレイヤーの活躍を促し、米野球界を盛り上げようという狙いがあります。
大谷ルールに対する海外の反応は?
大谷ルールについて海外では様々な反応が見られます。
- これは素晴らしい
- おいおい、大谷のやつ本当に野球のルールを変えちゃったよ。なんて野獣だ
プラス面は大谷翔平が先発登板した日に追加で打席を獲得できるようになったことだろう。一方でマイナス面は、外野に立つ大谷翔平を見れないことだ。- いやそんな例外的な活躍できるのは明らかに大谷だけだから...他に彼みたいな起用をできる人間出てくるか?
- 疲れがたまって投球回数が減って、ケガの可能性が高まるだけじゃないかな。
引用:KAIKORE
米国の経済誌『Forbes』は大谷ルール導入について「ベースボールが正しい方向へ一歩を踏み出す」と称賛しています。
一方でテキサス・レンジャーズの地元紙『Dallas Morning News』のエバン・グラント記者は、ツイッター上で以下のように批判していました。
「より多くの二刀流選手を推奨することには同意するし、そうなってほしいが、これだけでは無理だ。現時点でせいぜい1、2人ぐらいにしか影響しないようなルールには違和感を覚える。多くの選手たちが二刀流をやるようになるならいいけどね」
引用:THE DIGEST
他の球団や選手からすれば現時点ではあまりメリットがなく、不公平だと感じる人がいるのも事実です。
大谷ルールが日本で導入される可能性は?
現時点ではまだ日本野球界に大谷ルールを導入する動きは見られず、今後日本で導入されるかどうかは不透明ですが、導入される可能性は十分あります。
過去にも、メジャーリーグをならってルール改変したケースがあるからです。
今や日本野球界のパ・リーグで当たり前のように活用されているDH制ですが、元々はメジャーリーグで導入された事がきっかけになっています。
メジャーリーグでは野球人気を高める為、1973年にDH制が導入されました。
それに続き、野球人気が低迷していた日本野球界も1975年にパ・リーグでDH制を導入したのです。
メジャーリーグで大谷ルールが大きな影響を与えれば、日本野球界も導入する可能性があります。
まとめ
大谷翔平選手は活躍だけに留まらず、大谷ルールというルールを生み出すほど米野球界に影響を与えています。
大谷ルールについて賛否両論ありますが、今後更なる二刀流選手を生み出し米野球界を盛り上げてくれるものになるのではないでしょうか。
米野球界が盛り上がれば、日本野球界でも大谷ルールを導入する日がくるかもしれませんね。